DAZ Studioではデフォールトの天空ドームに貼り付けたHDR画像の環境光による照明が一般的ですが、今回はスポットライトをFaceGenで作った3Dアイドルに当てるテクニックを紹介します。3D背景を使用し、テストレンダリングに3Delightによるレンダリングを使いました。
DAZ Studioでレンダリングを行う場合は、Irayによるフォトリアルな画像を得るためにデフォールトの天空ドームに貼り付けたHDR画像の環境光を使った照明を使うことが多いと思います。
しかし、今回はFaceGenで作る3Dアイドルへの照明をスポットライトを使って行いたいと考え、3D背景を使って3Delightによるレンダリングで行ってみたので紹介します。
スポットライトを当てる方向を決めるのに苦労しますが、今回は簡単にスポットライトを目的の対象に当てるテクニックを用いました。
FaceGenの使い方は以下の記事を参考にしてください。
今回作った3Dアイドルは以下です。
前回は顔や耳に髪がかかると失敗するので元の顔写真をPixlr Eで編集加工して作った画像を使うと成功しましたが、画像の編集加工がけっこう手間がかかったので、今回は手を抜いて元の顔写真に耳をダミーで付けるのみで試したところ、なんとか使える3Dキャラクターにできました。
FaceGenで作った3DアイドルキャラをDAZ Studioに読み込んで3Dモデルにする方法は以下の記事を参考にしてください。
今回作った3DアイドルキャラをGenesis 2 Femaleに適用し、Genesis 3 Female向けの衣装とアイドルっぽい前髪の髪を着用してみました。
Genesis 3 Female向けの「CHIHIRO」キャラクターを用いる方法については以下の記事を参考にしてください。
今回はFaceGenの3Dキャラを使うためにGenesis 2 Femaleを使ったので、Genesis 3 Female向けの衣装を使うのは無理がありますが、アームバンドと靴を削除したところなんとか使えました。この2つも少し工夫すれば使えるようになると思います。
スポットライトを当てると背景にも部分的に照明が当たるので、3D背景を使う必要があります。以下の記事を参考にしてください。
今回は以下の「West Park」を使いました。
「!Pre_WP」をダブルクリック。
右上のビューメニューからフロントビューを選びます。
3D背景の位置を少し後ろにずらして、カメラを適当にセッティングします。
一般的にはメニューから「Create > New Spotlight…」をクリックして作成します。
今回は、私がよく使っているスポットライトを使いました。私が使い始めた時は有料でしたが、今は無料でDAZ Studioに付属しているようです。
「Default Resouces」をダブルクリックして開きます。
「dzSpotLight」をダブルクリック。
スポットライトが床にあるので、先ずは床から3メートルくらい上に移動させます。
次に、スポットライトの方向を3Dアイドルの顔に向けます。
右上のビューメニューからスポットライトを選びます。
スポットライトをカメラのように操作ができるので、右上のカメラ操作アイコンをドラッグしてビューポートの中心を3Dモデルの顔に向けます。
カメラに切り替えます。
3D背景のレンダリングがかなり重いので、今回はテスト的に3Delightでレンダリングします。Irayのフォトリアルな画像より趣のある画像になります。
私の場合は最初は512×512pixelの画像サイズにしました。右上の「Render」ボタンをクリックしてレンダリングを開始します。
レンダリングがOKだったので1000×1000pixelに画像サイズを拡大して再度レンダリングしました。
画面右下の「Light」タブをクリックして、ライトと影の設定をします。
使っている仮想Windows(Paperspace Advanced)ではIrayレンダリングでは約5時間かかるので、30分で打ち切った結果が以下です。つまり、10%のレンダリング結果です。ちなみに、上記の「バストアップ」は3Delightによるレンダリングですが、約1分で100%完了した結果です。
Pixlr Eで軽くエフェクトをかけた結果が以下です。
次回は、この3Dアイドルを使ってMixamoとSketchfabでVRアニメーション化してみたいと思います。
ではでは、きらやん