FaceGenキャラクターのエクスポート方法 – DEMO版編 –

FaceGen DAZ Studio 3DCG 顔写真 Chrome 3D

はじめに

顔写真一枚から3Dキャラクターを生成できる無料版「FaceGen Artist DEMO」と、無料で高機能な3DCG人物アプリ「DAZ Studio 4.12」を使って3Dモデルを作成しレンダリングして、背景画像と合成して作品に仕上げる方法を紹介します。今回はショートカットするノウハウも同時に紹介しています。

Demo版で使えるGenesis Femaleモデルを使う

FaceGenアプリとDAZ Studioアプリの事前準備は以下のブログを参考にしてください。

上記のブログでは、DAZ Studioで「Genesis 3 Female」のモデルを呼び出していましたが、今回は無料で試せるFaceGen Artist Demo版で使える「Genesis Female」から「Fiary Genesis」を呼び出します。

Genesis Starter Essentials」をダブルクリックしてダウンロードします。

Genesis Starter Essentials」をダブルクリックして「Fiary Genesis」をダブルクリックします。

Fiary Genesis」はすでに髪や衣装、ポーズなどが適用されているのですぐに使えます。

fiary-01」などと名前を付けて保存しておきます。

FaceGen Artist Demo版からエクスポートする

前回生成したキャラクターを読み込み「Export」タブをクリックします。今回は「Genesis Female」を使うので「Genesis 1」タブのままでOKですが、「Genesis 2 Female」を使う場合は「Genesis 2」タブをクリックします。

Parameter Name:」に「fiary-01」などと入力します。★ 仮想WindowsのPaperspaceの場合は上記のように「Export to DAZ content directory」を一番下の「C:\Users\paperspace\…」を選択します。通常はそのまま(一番上)でOKです。

下の「Export」ボタンをクリックしてキャラクターデータをDAZ Studioにエクスポートします。

表示される画面には、DAZ Studioで行う作業が書いてあるので、それに従ってDAZ Studio上で作業します。「Start Over」をクリック後、画面を閉じます。

DAZ Studioモデルに顔の形状を適用する

Fiary Genesisを読み込み、シーン右上のツールをドラッグしてバストアップまで顔を拡大します。

右下の「Parameters」タブをクリックして、メニューツリーを「Genesis > Actor > Head > People > FaceGen」と開きます。

右に表示される「fiary-01」とかのスライダーを右にドラッグして100%にします。

私の場合は「60%から80%」くらいで好みの顔の形状に調整しています。

DAZ Studioモデルに顔のテクスチャーを適用する

右下の「Surfaces」タブをクリックし、メニューツリーから「Genesis > 1_Lip > Diffuse」をクリックします。

右の「Diffuse Color」に下にあるアイコンにマウスカーソルを移動すると顔のテクスチャーが拡大表示されるのでクリックします。

ポップアップメニューからトップの「Browse…」をクリック。

左のフォルダー階層をFaceGenで指定した「Export to DAZ content directory」で選んだフォルダー階層で開きます。

Paperspaceの場合は「Documents > DAZ 3D > Studio > My Library > Runtime > Textures > FaceGen > Genesis 1F > fiary-01」などと開きます。

4つのJPEG画像ファイルが表示されるので、今回は「fiary-01_face.jpg」を選択して「Open」をクリック。

唇(Lip)が赤く変わりました。

次の「1_Nostril > Diffuse」の場合は、ポップアップメニューに「fiary-01_face.jpg」があるのでクリックします。

以上を繰り返して他の「fiary-01_eyes.jpg」「fiary-01_limbs.jpg」「fiary-01_torso.jpg」も適用します。口の中のテクスチャー画像は無いのでそのままにします。

テクスチャー画像が表示されない眉毛(blow)などは無視するか、適当な色を選んで変えるとOKです。

テクスチャー画像の色を少し変えたい場合はアイコンの右をクリックして色を乗せます。

Irayでレンダリングしてみる

Render Settings」タブをクリックしてレンダリングの設定をします。

今回はレンダリングの設定の紹介は省略しますが、必要であれば「daz studio iray レンダリング」などでGoogle検索すると必要な情報が得られると思います。

今回のレンダリングは仮想Windows「Paperspace」で行いましたが、手持ちのPCではレンダリング時間がかかりすぎたり、他の作業が重くなって不便な場合などは、以下の記事を参考にしてください。

Domeオンで3分間レンダリング:

Domeオフで10分間レンダリング:背景を透明にして合成用

Pixlr E Webアプリにより背景と合成する

背景が透明のレンダリング画像:

海岸の背景と合成:

JPEGで保存した作品:

額のロゴもポストワークで消せば良いのですが、私の場合はFaceGen Artist Homeを購入して持っているので、それでエクスポートすればロゴは無くなります。

まとめ

5年前まではこうした静止画作品を作っていましたが、その後はアニメーションやVR、ARなどに使うことが多くなりました。

FaceGenアプリはDEMO版は無料で試せますが、有料のFaceGen Artist Homeは、Genesis 1 / 2 Femaleのみに使えて69ドルGenesis 3 / 8 Femaleも使えるPro版は139ドルと、初心者が始めるには多少高額ですし、テクスチャーを毎回3Dモデルに設定しなければならないので面倒です。

そこで、無料のDAZ Studioと、Genesis 3 / 8 Femaleで使える「CHIHIRO」というキャラクターは12.95ドルと安価なので、ローコストで始めたい場合はオススメです。インストールは展開した3つのフォルダーをコピーするのみなので簡単です。

CHIHIROを使った3Dモデルの作成方法は、約100ページのPDFマニュアルにまとめたので、ダウンロードで提供中です。

以下は、その中でCHIHIROを使ってGenesis 3 Femaleでレンダリングし、背景画像と合成して仕上げた作品の例です。ブログへの掲載なので自動圧縮されるので画質はオリジナルより低下しています。参考にしてください。

ではでは、きらやん

Chrome 3Dの最新情報をお届けします

投稿者プロフィール

吉良 浩明
吉良 浩明Chrome 3D 管理人
広島市出身で函館市在住の68歳です。年金生活をしながら函館のレオパレス21に移住して新しい発想でシンプルライフを実現したいとVRオタクのミニマリストを目指します。

20年前から始めた3DCG/VRのスキルをサイトで情報発信し共有する活動を進化させ、Kindle電子出版やNFTマーケット(OpenSea)への出品、3DCG総合サイト(Sketchfab)での作品公開、メタバース(Spatial)での作品公開のトライアルなどを開始しています。

趣味は楽器演奏で、ピアノやバイオリンを18年前から習い始め、今はデジタル管楽器のローランド エアロフォン(AE-05)をZoomによるオンライレッスンで習い始めました。音楽ファンとしていろいろなジャンルの音楽を聴きます。DTMや3DCG/VRなどで作品を作るのも好きです。

よろしくお願いいたします。
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